徴なんとか制と「既存不適格」野郎

たまに防衛に疎い政治家が導入を示唆して大騒ぎになる徴兵制。実際にはハイテク化した先進国の軍隊においては軍事的な合理性がない、ということを専門家が指摘して収まる、ということを繰り返している。日本の防衛力を瓦解させようとすると、徴兵制を導入するのが一番効率がいいだろうな。いやいや来さされた隊員の教育で自衛隊は麻痺するだろうし、かれらの食費だけでも正面装備の更新が滞ることは目に見えている。

あと「徴農制」なんかも、あれっという人たちが発言して当人だけは悦に浸っている。
徴農制度 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B4%E8%BE%B2%E5%88%B6%E5%BA%A6
人様をただ働きさせないと立ちゆかない産業など滅びるべきなのだ。それに安くて質の悪い労働力が入ってくるってことは、悪貨が良貨を駆逐するように、その産業に従事する他の人にとっては厄災でしかない。

あるいはボランティア活動の義務化、というそもそもボランティアの意味って知ってるかって話もあるわな。都立高校でもまじめにやるところもあれば、学校の周りの掃除でお茶を濁すところもあるという。そこんとこも校風として選択の幅があるといいだろう。

さて、そういうことを発言している人たちの人生を考えてみると、そもそも対象年齢ではない世代であり、徴なんとか制を経験している場合は極めて少ない。もう徴兵された世代も遠くなっているわけだし、内務班のいじめの経験のある世代はそういう軽率なことはいわないものだ・・・と思う。
若者には根性や忍耐力や公共心や奉仕の心がなく。徴なんとか制で根性が付くとか忍耐力が付くとかいうのであれば、言い出しっぺのしかも徴なんとか制を経験していない連中は根性も忍耐力も公共心も奉仕の心もない人間の屑ということになる。自らをそこまで貶めるとはなかなかに謙虚な人たちであるな。
もし自らが提唱する徴なんとか制が実施されれば、それ以上の年代の人間は徴なんとか制による人格改造がなされておらず、質の劣る「既存不適格」野郎となってしまう。徴なんとか制を主張する「既存不適格」野郎は、自らはその対象に入らない安全圏から放言していることと、その対象となる年齢層を無能呼ばわりする割には自分はまともだと思い込んでいるって意味では二重に卑怯である。以後、徴なんとか制を主張する輩がいるなら「既存不適格」野郎とせせら笑っておくことが吉である。


ここは酷い既存不適格野郎ですね 障害報告@webry/ウェブリブログ
http://lm700j.at.webry.info/201009/article_21.html